海外事情 その3 rptDir(Asterisk)

通称Asteriskと呼ばれる、アマチュア無線のVoIP通信間で通信(音声)の交換を行うソフトの開発に、昨年秋よりD-STARが加わりました。このシステムは、D-STARの場合、一度音声に戻す、もしくはコード化する必要があるため、DVDongleが使用されています。このため、当初はDVDongle、Hotspotと同様にDPlusを受け口とするソフトとして開発されていました。

 日本国内ではD-STARのレピータの同報通信が認められていないことから起こることは無いのですが(将来認められれば別ですが)、このソフトのテストに、この同報通信(IRLPと同様にD-STARではレフレクターと呼びます)機能を長時間にわたり使用することが度々起こり、これにより全世界的に長時間に渡り正常な通信が行えなく事態が発生し、DPlusの作者であるAA4RC局よりDPlusを使用しないように求められ、昨年末から、DPlusに代わりソフトの開発も平行して行われ、DPlusを使用しないシステムとして最近はリリースされています。また、当初はAsteriskに重点が置かれていましたが、最近ではICOM社のレピータソフトと互換のソフト開発に主軸を移しています。
 Asteriskの問題点は、アナログからの交信をD-STAR網に載せるに当たって、IRLPやWiRESと同様に、中継局は分かっても送信者の特定が出来ないため無線部ヘッダーに、送信者のコールサインがセット出来ないこと、また相手のコールサインを設定出来ないことにあります。指定できるのは、他のVoIPと同様に中継先を指定出来るだけです。このことが、D-STAR網との整合性が保てないことから、現時点ではこのソフトでの運用を養護する派と、反対する派との間でトラブルが起こっています。(Hotspotでは、最初の送信者は必ずDVモードの無線機を使用することから、上記の不整合は起こりません。)
 このことから、rptDirプロジェクトでは、独自にICOMのゲートウエイと互換性のあるレピータソフトの開発を昨年末から行っています。当初は、エリアコールだけをサポートし、レピータのIPアドレスも、トラストサーバーから検索するのでなく、事前に入手した一覧表を使用する方法がとられていたのですが、ダイナミックアドレスを使用するレピータのアドレスが変化することから、間違ったアドレスにアクセスする事態等が発生し、これもトラブルを生んでいます。これに対して、現在のトラストサーバーと同様な、データベースシステムを導入して回避する方向に進んでいます。これがインストールされますと、ほぼ現在のレピータソフトと同様な機能を持つことになります。ただし、このシステムで運用されているレピータを現在のレピータ網に組み入れるかどうかは、現在のD-STARを管理しているグループがどう判断するかにかかっています。
 基本的には、このソフト自身は、完全に互換が保証されれば受入られると思いますが、発信元、送信先の情報がないDVモード以外の中継は、どうなるか分かりません。

詳細は
http://tech.groups.yahoo.com/group/rtpDir/
を見て下さい。

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